「オーロラ(Aurora)」では通じない?イエローナイフの人はオーロラのことを何て言う?

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オーロラは世界共通の呼び方?

オーロラのことを日本では、ほとんどの人が「オーロラ」と呼びますよね?旅行会社のツアーパンフレットでもだいたいは「オーロラツアー」か「オーロラ鑑賞ツアー」などという名称になっているかと思います。

では、海外ではどうなのでしょうか?
私が滞在していたカナダのイエローナイフでは、現地の住人はオーロラのことを「Northern Lights(ノーザンライツ)」と呼ぶ方が多かったです。北の光という意味ですね。ですので、これは北極でのオーロラの呼び方です。オーロラが見えるのは北極だけではなく、南極でも見えます。その南極ではオーロラのことは「Southern Lights(サザンライツ)」、南の光と呼ぶようです。

ただ、オーロラ(Aurora)とイエローナイフの方に話しても、みなさん、普通に通じます。「あぁ、ノーザンライツのことね」と、わざわざ言う人もいました。
ちなみに、オーロラも、ただオーロラと言うのではなく、北のオーロラという意味で「Aurora Borealis(オーロラ・ボレアリス)」と呼ぶようですが、私が会ったイエローナイフ現地の方々は、Northern Lightsか、単にAuroraと話していました。

北、南、と分けてはいるものの、どちらでも「オーロラ」とか「ライツ」という表現で、一定の共通点はあるみたいですね。

オーロラ

オーロラは神話が由来の呼び方

オーロラという呼び方は、ローマ神話に出てくる女神アウロラが由来となり、名付けられたようです。
日本では当たり前のようにオーロラという呼び方が浸透していますね。神話が由来の呼び方が一番馴染み深いだなんて、なんだかロマンを感じますね。

また、イエローナイフに観光に来る人は、「オーロラの観光といえば日本人」というほど、以前は日本の方が多かったとのこと(最近では変わってしまったようですが)。それだけ、世界の中でも、日本人は特にオーロラに魅了されているようです。

一説によると、見られるかどうかも分からない、不確かな物にお金を払うのは、海外の方は抵抗があるということもあるようです。

確率は確率、見られないこともあるオーロラ

イエローナイフは晴天率が高く、オーロラが見られる確率が高いことでも有名です。いくつかの旅行代理店では、一回もオーロラが見られなかった場合は、返金保証をするツアーも扱っているほどです。

ですが、確率は確率。残念ながら、イエローナイフでも見られないこともあるのです。

実際、私がオーロラのツアー会社で働いていた時も、オーロラを見ることができないまま、帰国される方も中にはいらっしゃいました。

確かにすごく残念です。でも、私がオーロラに感じたことは、「一生に何度でも見たい!」ということ。
だから、その時見ることができなかった場合、「また来てね」というメッセージなんだな、と受け止めて、またぜひオーロラを見に行く機会を作ってもらえたら嬉しいなと思います。

オーロラを見ることができなかったお客様も、残念そうではありましたけど、「また絶対に見に来ます!」と笑顔で帰国されました。

そんなに優しくていい方たちなら、またオーロラを見ることができる機会もやってくるだろうなと思っています。

魔法の言葉「オーロラ」

話がそれましたが、オーロラの呼び名の話に戻りましょう。商品名などにも「オーロラ」という言葉がつくと、光り輝くようになんだかキラキラしているきれいなものを想像してしまいませんか?これは日本特有の感覚なのでしょうか。

Northern Lights(ノーザンライツ)と呼ぶ方にとっては、Aurora(オーロラ)という響きの魔法は効かないのでしょうかね?

でも逆に言うと、ただただ「Lights(光)」に、Northern(北)とかSouthern(南)とか付けるだけでオーロラを現す海外の方にとっても、オーロラは「特別な光」ということなのかもしれませんね。